財産分与の相場

財産分与の階層別の公表されている集計数によると、
財産分与の取り決めのある離婚は全体の40パーセントとなっています。
支払われる財産分与の相場は200万円~600万円の間の層が半数近くを占めています。

マスコミをにぎわす芸能人の離婚とは大きく異なり、多くの離婚においては、
財産分与の額も地味な額に過ぎず、さらにその取決めさえない、ともかく離婚できれば
あとは何もいらない、あるいは名に劣れないという離婚も非常に多いということになります。

財産分与の統計データによると、結婚年数が長くなるにつれて
額が高くなる傾向は、はっきりとあります。
結婚期間の長短は、額を決める際に考慮されるといえますし、期間による格差も顕著化しています。

近年件数が増加している15年以上の熟年夫婦の場合、
600万円~700万円という額は平均的な数値にすぎません。

もとより財産分与、慰謝料の額は千差万別の夫婦について、責任の重さを考慮し、
夫婦の年齢や職業、その他個別的な事情を総合して決めるもので、
相場はいくらなのかという問いに、交通事故における賠償額のような基準を提示する事はできません。

したがって、家庭裁判所で出ているデータの平均額も基準としてこだわるべき額ではありません。
しかし、家庭裁判所では調停委員会が関与し、調査官による調査もあって、実情に即し、
かつ法的な公正さも図ったうえで、取り決められるものです。

家庭裁判所を利用する人は平均的庶民が多いのです。
いたずらに高額をふっかけたり、泣き寝入りを強いられたりしないですみます。

例えば、結婚5~10年の夫婦であれば、300~500万円ぐらいを話し合いのきっかけにして、
それぞれの特別事情をプラスあるいはマイナスして煮詰めていけば、
非常識な額で腹をさぐりあったり、無用の紛争に発展する弊害が避けられます。